《マサチューセッツ工科大学》

マサチューセッツ工科大学をご存じですか。アメリカのマサチューセッツ州にあります。工学系の大学として世界有数の大学です。なぜかというと、ここからノーベル賞受賞者が続々でている。すごい大学だからです。マサチューセッツ工科大一年生の平均年齢は一六・三歳。高校一年生の年齢です。
 これは平均ですから中には、大学に中学一年や二年の年齢で行く子もいるのです。
 数学だけはズバ抜けている。他はダメ。理科だけは、ズバ抜けている。他はダメ。こんな天才少年、少女が行くのです。
 日本では、そんな子は国公立大学にはいけません。共通一次は通りません。
 好きこそ物の上手なれ。苦手な学科をマスターするために、その苦手な学科をやらせる時間があるなら、なぜ好きな学科をさせないのか。
 今の日本は個性を殺す教育をしているのです。苦手な学科を克服するために進学塾に通う。そんな暇があるなら好きなことをさせたら、その子の個性がどんどんのびていく。
 日本の公教育は個性をのばさず殺すだけかもしれません。東大のような学校があってもよいでしょう。しかしながら、数学バカ、英語バカ、理科バカが行ける学校もなくちゃダメ。これだけは、ズバ抜けているという、創造性の発揮できる学校もなければならないのです。
 日本には、創造性を育むシステムがないので、貿易黒字といいながら、技術に関しては完全に輸入超過。赤字です。技術料を支払って成り立っているのが日本の実績です。
 外国人が発明したものを作らせてもらっている。TVもトランジスタも車も、全て外人の発明です。日本人の発明ではない。
 専門バカを育てる教育―これを目標としたい。大人たちが考えてやらなければ創造性の開発などは無理です。
 好きなことをやらせれば、どんどん才能はのびて行きます。