2010-01-01から1年間の記事一覧

《登校拒否》

こんな話があります。ある時、電話がありました。 “ご相談があるのですが・・・・”とお母さん。 “中三の娘が登校拒否で困ってます。ご相談に伺いたいのですが・・・・” “高校なんかもう絶対行かないって言うんです。もう本当に困っています。姉の方は幸いに…

《聴く耳》

人間は、自分の気持ちを確かに分かってほしいのです。 “喜び”という言葉は心理学では、「気持ちを分かってもらえたという安定感」をいいます。 これが人間の喜びの本音です。自分の気持ちを分かってもらえたら、スカッとします。 悩みを語れないのは、批判さ…

《心を病む子ども達》

今までたくさんの非行少年少女と出会ってきました。 福岡県下のいくつかの市や少年センターから頼まれましてね。非行少年少女を補導する補導員という方がいらっしゃいますね。その方々ともお話しする機会もありました。そんな経験から申しますと、非行少年少…

《我慢する心》

今の日本は、物があふれている、豊かにもちあふれている。何でも買い与えている、のべつまくなしに子供の欲望を満たしてやる。 失敗してもなにくそと立ち上る根性も教えない。こういうものを教えないが、人間として、社会に出てから問われるのは、こういうこ…

《「三人の石切工」の話に正解があるか》

石を切りだしている3人に「何をしているのか??」とたずねたところ。それぞれからA「生活を立てている」 B「家を建てている」 C「石を切り出している」という3つの応えが返ってきたという。 Aは、仕事をする目的が明確であり、たとえ石切の仕事でなくとも …

《学歴と学校歴》

今の学校教育は偏差値というへんな物で輪切りしまして、五段階評価してテストの結果がよければこの子はよく勉強の出来るいい子だと評価します。では、テストというのは、何でしょうか。 終わったことをどれだけ覚えたか、覚えなかったかということでしょう。…

《教育の原理》

教育とはどういうことなのか、教育の根本原理をじっくり判って頂きたい、あまりにも今の教育が狂った方の狂言になっている。 本当の人間教育とはどういうことか、全然判っていない。あまりにも、ひどすぎると思えて仕様がありません。この章ではこのことを徹…

《人の心をどう育てるのか》

心とは何でしょうか。辞書では「知・情・意の働くところ」が「心」とあります。今は心の教育はされず、「知」だけです。「情」「意」は無視されています。 福岡市の井尻には、「しいのみ学園」というところがあります。昭和三十年代に松竹映画がとりあげて、…

《モーゼスおばさんの絵》

その人の名はアンリー・メアリー・モーゼスさんです。通称、グランドママ・モーゼス。日本でいうおしんおばさん。赤貧あらうがごとき生活をして、一二歳の時女中奉公にやられ、奴隷のごとく使われた。 モーゼスさんは、二十七歳の時に、下男奉公の男と結婚し…

《可能性の実現化》

吉田茂主相は、マッカーサー元帥と話し合って、毅然として日米の講和条約をした信念のある政治家です。 彼が、六十六歳になってからフランスの新聞ル・モンドの新聞を見てフランス語の勉強を始めた。八十九歳で亡くなる時は、フランス語がペラペラだったそう…

《物理勉強会》

毎週一度、月曜日に勉強をします。 どこの会社も月曜日はバタバタするのに、勉強するから仕事しなくてもよいというのはなぜでしょうか 「物理を勉強しなさい」というのが社長のたったひとつの業務命令です。 社長は一切命令をしません。全部自由。自主性にま…

《夜間部卒業》

定時制高校の四年生を卒業すると、社長がお祝をしてくれる。四〜五人の卒業生のお祝をして、社長が「よく、頑張った、お祝い」といって新調の背広を一着ずつ出します。 “四年間学費はどうしたかね。” “給料でまかないました。” “通学定期は?学用品は?参考…

《子は親の鏡》

教育というものは、英語のエディケイト、エデイケイション。「教育」という言葉の本来のラテン語は引き出すという意味です。何をひき出すか。本人も気づいていない可能性をひき出す。潜在能力を引き出すいとなみを教育という。 大哲学者ソクラテス、そのソク…

《M製作所の例》

部下を育てるのも、目標を達成する、その喜びを励ましてあげるのが一番の良法です。 賞めるのがキーポイントです。これを企業の経営に応用している会社が愛知県にあります。 豊橋市の近くにあるM製作所。資本金が九〇〇〇万円。従業員百十五名。中小企業で…

《フロイドの暗示−新年の成り立ち》

「無意識」に学問の光を与えて、理論的に解明してくれたのが、ジグムント・フロイドです。フロイドは十九世紀後半から二十世紀の初めにかけて活躍しました。フロイドが生まれた時に、お産婆さんが元気のイイ赤ちゃんを見て、「この子は、将来立派な人になり…

《実現可能な目標を与えよう》

不登校にもいろいろある。悪さグループで、悪さをするためにサボル。 これは登校拒否とはいえない、行きたくてもいけない子がいる。必死の思いで自分と戦って、やっとの思いで学校へ行く。こういう子を誉めて励ましてやる。“アンタ、行きたくない学校によく…

《マサチューセッツ工科大学》

マサチューセッツ工科大学をご存じですか。アメリカのマサチューセッツ州にあります。工学系の大学として世界有数の大学です。なぜかというと、ここからノーベル賞受賞者が続々でている。すごい大学だからです。マサチューセッツ工科大一年生の平均年齢は一…

《感覚支配の治療》

感覚支配という。感覚がいわれた通りになる。例えば、血がダラダラ流れていても痛くないといわれたらイタくない。気持がよいといわれたらイイ。 長崎のある歯医者さんでたまに催眠を使う人がいます。信頼関係のある患者さんのみに使います。その歯医者さんは…

《記憶支配》

さらに深い状態の催眠があります。 これを記憶支配といいます。 これをやりますと、先ほどの忘れた筈の情報がボロボロでてきます。 決して消えていないということです。 記憶支配をすればすぐ分かります。例えばここに五十歳位の人がいます。 五十歳の人の三…

《自己催眠》

それでは自己催眠の話です。 さて皆さん両手をしっかり握って下さい。 ひとさし指だけをまっすぐ伸ばします。 指先に注目します。だんだんくっついていくぞ、いくぞと自己暗示します。手をしっかり握って合ってやってみて下さい。くっついていくぞというとく…

《脳の情報量―催眠》

不思議なもので忘れた筈の情報が催眠によってどんどん出てきます。凄い情報装置です。皆さんのもっている心のメカニズム、心のカラクリ、神秘不可思議さを知って頂くために、私は、催眠の話をしようと思います。 催眠というのは無意識層にメッセージを与えて…

謹賀新年

皆様、明けましておめでとうございます。 本年も相変わらぬご愛顧を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。さて、新年を迎え、希望を胸に輝かしい年にしたいと願いたいところですが、社会情勢は依然として厳しさを増しています。私は昨年12月より、本業…