2009-01-01から1年間の記事一覧

《意識と無意識》

“汝自信を知れ” “汝、はたして、何を知れるや” 今日は、徹底して現代人はいかに「自分のことを知らないか。」について、お話したい。 ソクラテスよりも、もっと昔にインドにウパニシヤドという聖典があります。 インドの数千年前のその本には、天地創造の主…

《努力逆転の法則》

眠ろう、眠ろうと思っている間は眠れないのです。 目が冴えて、眠れないのが不眠症。ドモリの人はドモらないようにすればする程ドモります。 焦れば焦るほどダメになります。 これを努力の逆転の法則といいます。努力すれば物ごとがよくならねばならないのに…

《敵は我に在り》

人生は己との戦いです。人生とはせんじつめると己との戦いなのです。 自分が自分の思う通りにならない。これが思う通りになったら何も苦労はいらない。 自分が思う通りに生きる。これが目標です。無意識はどうしてできたのかと言いますと人間がオギャァと生…

《親から子へ》

形のある財産は、いつかは必ずなくなりますよ。どんな資産家の御家庭でも、三代相続を繰り返したら、相続税でなくなりますよ。今の税法はそうなっている。形ある財産は、いつかは必ずなくなりますが、心に残された宝、財宝というものは、その子の一生消えま…

《第二章》

教育とはどういうことかについて、話したいと思います。まず「教育の根本原理について」から始めます。 今日の教育はあまりにも狂った教育になっています。 だいぶ前にテレビの「御入学」を見ましたが、何百万円もの裏口入学のお金を使って、結局はパアにな…

《スナバチとカマス》

先般、あるクイズ番組でスナバチの物語がありました。 スナバチは砂地に穴をほり、餌を運びます。決して穴の中を点検せずには餌を持って入りません。 その時の餌と言うのは仮死状態のクモで、その仮死状態のクモに卵を生みつけるのです。砂をかぶせて立ち去…

《田中角栄の場合》

千人いれば千人の子供がちがいます。成長の速度が早熟な子もあれば大器晩成の子もいます。問題は、成長が早いか遅いかではなく、人間として正しい方向に向かっているかどうかを問題にしなければいけない。 そこでこの世の中で一番大切なものは何かということ…

《涙の連絡船》

東京のある小学校の五年の教室で、先生が皆に皆の中で『恩』を知っている人とたずねた。「はい、先生、オンとはお父さんの事です。メンとはお母さんの事です。」 おん鳥めん鳥と勘違いしているんです。こんなものです。今の教育とはこんなものです。 どこで…

《本田宗一郎さんの話》

世界のホンダをつくられた、本田技研の本田宗一郎さんが、福岡に来られた時御本人から直接聞いた話でございますが、本田さんは、勉強が大きらいで有名な悪ガキだったそうです。 ふだん、肩で風をきって威張っているガキ大将の本田さんが、一年に三日だけゆう…

《欠陥人間はいない》

教育とは、自身を持たせることを申します。劣等感を植えつけることではない。では自信を持たせるにはどうしたらいよいかと言いますと、実現可能な目標を与えることです。 勉強しなさい、頑張りなさいばかり言っても意味がない。どこまでやっていいかキリがな…

『母性愛』

福岡の婦人学級で、母子は一体でなければならない。せめて満1歳まではべったりと母との関係を作ってほしい。できれば3歳までは側に居てやって下さい。もっと、できるなら6歳までは母が側にいてやって下さいと、口をきわめて発達心理学の立場から詳しくお…

『はじめに』

はじめてお目にかかりますが、福岡からやって参りました船木英示と申します。 ふだんは経営コンサルタントを仕事としております私が、どうして教育について話をするようになったかと申しますと、約20年程前、長崎の新聞に「現代の親子の在り方」について連載…

第1章 『おふくろ』

日本の古い大和ことばに、「たらちね」(垂乳根)という親にかかる枕詞があります。 戦後は一家庭の子供の数は少なくなり1.5人ですが、戦前は平均5.7人でした。 日本の昔の母親は何人もの子供を生み、ミルクなどございませんから、すべて母乳で育てました…

転記掲載について-1

この度、数多くの方々のご協力を頂いて『子の心親知らず』の転記掲載をブログ内にてご紹介します。 現代社会において子どもたちの教育現場は様々な所で多くの問題を抱え、日々目を覆いたくなるような事件事故が起きています。 特に昨今は『いじめ』や『自殺…

転記掲載について-2

『子の心親知らず』(著者紹介)船木 英示(ふなき えいじ) 1923年(大正12年)長崎生まれ。 昭和18年(旧制)福岡高商卒業と同時に、大刀洗陸軍飛行学校入隊。隼戦闘隊のパイロットとして従軍。九死に一生を得て生還。 戦後、中小企業数社の役員を経て、昭…